
●ギリギリまで収納計画を詰める
実はきよのぶさんが驚いたのは、ダイニングとキッチンの限りある広さの中で、「サイズと収納」をギリギリまで詰めていったキッチンプランナーの仕事ぶりだと言います。
「例えば開き戸。『この向きだと、開いたときに扉で中が見えなくて、ストレスになる』『ここが引き出しだと手に取りやすい』など、使う人の動きや目線に合わせて、収納のシステムを組んでくれたんです」
ジーマティックの「マルチマティック」というシステムで、扉の内側にも収納を増やせる仕組み。扉の内側のダボ穴にはスパイストレイやストレージエレメントをつけられ、同じスペースでも収納効率が30%アップするそうです。
そしてキッチン前のダイニングスペースが予想以上に狭くて、そのためにキッチンのサイズも調整しました。だからダイニング側の収納は、全て開き扉にしないで、一部を手前に開くものにしたほうがいいなど、「本当にこちらが想像もしないところでまで考えてくれました」と振り返ります。
引き出しの中のウッドボックスやスパイスジャーもジーマティックオリジナルのアクセサリーが備えられ、いいものを使っているという実感があるそうです。
「建築を学んでいた頃は知らなかったのですが、今回家づくりをして初めて知ったブランドや家具、キッチンがありましたよ。特にジーマティックのキッチンは、インテリアから考えていき、収納をここまで細かく追い込んでいける。まるで一軒の家を建てたような満足感があります」ときよのぶさん。
「この家もキッチンも、長年考えてきた“何か1点こだわろう”というものの積み重ねかもしれません」。そんな言葉が印象的でした。
Supported by SieMatic(ジーマティック)
設計=IDdesign Co.,Ltd
キッチン=ジーマティック「URBAN」(エスエムダブリュ・ジャパン)
Life with SieMatic 01=アートとロジックの交わる家
Life with SieMatic02=運命の色─ゴールドブロンズに出会って
取材・文/本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)text=Miki Homma(Journalist)
インテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視。ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、執筆、セミナー、クリエイティブディレクションなどの活動を行う。早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社し、内外の家具、キッチン、建築家住宅の取材は300件以上、著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(以上小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)
写真/金子美由紀 photograph=Miyuki Kaneko
【SieMatic(ジーマティック)】
ドイツのレーネに1929年に創業したドイツキッチンの代表ブランド。
キッチンドレッサーと呼ばれる多機能な食器棚から歴史が始まり、今なお「メイド・イン・ジャーマニー」を貫いています。社名の由来はオートマティックヒンジ(扉の開閉のための金物)の扉を世界に先駆けて発表。オートマティックの 「マティック」と、ジークマン家の名前の一部 「ジー」を合わせた造語が社名となっています。全世界70カ国に輸出し全世界に800カ所のショールームを持つ国際的なブランド。日本ではカッシーナ・イクスシーとのグループ会社でキッチンと家具を一緒にコーディネートできます。現在、3つのデザインラインを取り揃え、モダンでシンプルな「ピュア」、現代の生活に合わせやすい「クラシック」、若い世代に向けた軽快なデザインの「アーバン」を展開しています。
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【Life with SieMatic ジーマティック–タイムレスキッチンの美学】はリアルキッチン&インテリアとジーマティック(SMWジャパン)のコラボレーションでお届けする、日本の暮らしとドイツキッチンが紡ぐ物語です。
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SieMatic AOYAMA(ジーマティック青山)
TEL:03-5785-4300
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