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Special Issue

amstyle dream note 01

キッチンをめぐる少し未来のお話 
2019.10.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●キッチンにいるロボットに何を期待する?

清水「夢のない話ですが、キッチンのベースは家事労働を助けるものと考えています。そういう意味ではキッチンは動かないけどカスタマイズされたロボットのようなものと言えるかもしれません。ところでキッチンの未来はロボットで変わりますか?」
高橋「単機能ではとても優秀です。また検索能力も優れていますよね。でも複合的な動作が苦手です。例えばこの透明なコップ。ロボットがこれを掴むのはとても難しいのです。まずは、素材が透明なので背景とコップを視覚的に区別しなくてはいけませんし、中の水と合わせてどれくらいの重さなのか目視から判断したり、ガラスという脆いものを割らないように持たなくてはいけなかったり……」

清水「人間の知能や感性は本当に万能ということを逆に思い知りますね」
高橋「産業用ロボットが行う作業と違って、家事というのは本当に繊細ですよね。洗濯物をたたむ、食器を洗って乾かす。人間なら一人でできることを、様々な機能に分けて考える必要がありますので、その開発に時間もかかります。味覚、食感、香りなど五感を駆使する料理などは、ロボットにとってはまだまだ非常に高度な作業かもしれません。けれども検索、情報の共有、人間にできないセンシングなど、未知の可能性も秘めています

そんな二人の会話を聞いていると、2017年にドイツのミーレが発表した「ダイアログ(会話する)オーブン」を思い出しました。それは周波数をコントロールしてオーブンの中の食材の加熱具合を自在に制御してしまうというもの。例えば氷の中に閉じ込めた生魚。これを氷を溶かすことなく、魚の身だけを加熱することができる。

そんなことが実用化されているのを見ると、今後、ロボットは家事労働の代理ではなく、人間の発想できない料理を生み出すのかも、とも考えてしまいました。

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