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Special Issue

amstyle dream note 01

キッチンをめぐる少し未来のお話 
2019.10.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●ロボットと生命体の違いは

清水「ロボットも含め、今まで家と一体にならなかったものが、今後一体になってくるってことはありますか? スマートホームは家全体が機能に包まれているような感じですよね?」
高橋「こういうロボットはその一部なんだと思います。様々なものが自動化されたスマートホームにおいて、人間とやり取りする為のインターフェースが人型ロボットなんです」

清水「なるほど。ヒト型ではないですが、ロボット掃除機はなんだか親しみがありますね。ついつい目で追ってしまうような」
高橋「ロボット掃除機は擬人化できますが、冷蔵庫は擬人化できない。そもそもすべての機器が喋る必要はないですよね」
清水「重要なのは、生命感ですね。それでいて執事のように忠実なだけではおもしろくない」

清水「ロボットって子どもの姿をしているものが多いですよね? なにか理由はあるんですか?」
高橋「大人の姿にしてしまえば、人間はそこに大人と同じ知性や働きぶりを期待してしまいます。ですがロボットの能力はまだまだ未熟なので、『ロボホン』はあえて子どもの姿にして、人がロボットに歩み寄るというか、期待値を下げて接してもらえるようにデザインしています」

清水「ところでロボットは人格を育むのでしょうか?」
高橋
「実はまだ性差や個性は出せないんです。怒りといった難しい感情もまだです。性能的にゆとりができてくれば、そうした振れ幅を入れることができますが、現状いっぱいいっぱい。しかし、コミュニケーションの中で人間側が拡大解釈して何かしらの感情を受け取る。だから自身の分身でもあるんです」

清水「感情や知性は人間が持ちうる素晴らしい何かなんですね。僕が言うのもなんですが、完全を求めない、少しあいまいで余白的な部分があることがアムスタイルの良さであると思っているのですが。ロボットにもそうあってほしい。そんな意味で、ロボットが冗談を言う日も来るのでしょうか(笑)」
高橋「どうでしょう(笑)。冗談とは、知識を元に、文脈を読み、その場の状況を判断した上で正答とは異なるあえてひねった表現をすること。とても高度な知性です。現状の技術ではロボットがもし“可笑しい”ことを言っても、それが冗談なのか、誤作動しているのか、人間は判別できません。だからロボットのギャグは滑りっぱなし。そして滑っていることすら認識できていませんよね」

高橋「コミュニケーションロボットとは “ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじ”とか“魔女の宅急便の黒猫” みたいな存在だと思っています。そっと自分に寄り添ってくれるパーソナルアシスタントです。今のスマートフォンの未来はそんな小型ロボットなんじゃないかと思うんです。」

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