「FILE(ファイル)」はリアルキッチン&インテリアでも、長く人気のオーダーキッチンブランドです。大人っぽさとかすかな甘さが同居するスタイルは一般の女性誌でも大人気ですが、リアルキッチン&インテリアでは、そのブランドを生み出した石川敬子さんがどんな女性なのか、そこからファイルの魅力を探っていきたいと思います。
●ようこそ!ファイルでは一軒家でお迎えします
東京・田園調布に近い多摩川駅の住宅街。邸宅が並ぶ中にある一軒家がファイルのショールーム。呼び鈴を押して、ドアを開け、靴を脱いで上がります。2014年に以前の目黒通りから移転しました。ショールームはダイニングとキッチンがつながった大きな空間で、窓から自然光が入ります。収納を備えた寝室やトイレ、洗面などの空間も見学できます。
─本当に家のようなショールームです。
「お客様と楽しくゆっくりお打合せをしたいと思ったら、完全予約制の住宅スタイルだったんです。ご家族で家に遊びに来る感覚でお越しいただき、実際の生活スタイルを体感してもらえたらいいなと。今はお客様との距離も近く、打ち合わせもお友達と話すように楽しく進めています」
─一軒家のスタイルに踏み切ったのはなぜですか?
「実際の住まいを見ながら暮らしについてしっかり考えていただけます。お子さんや小型犬をお連れの方もお迎えできます。お客様にいかに住まいについて考える時間を持っていただくか。それが大事なんです。インテリアやキッチンで30年近くやっていますが、1000件くらいは手がけています。家具だけというご依頼から、家全体のリノベーションまで、お受けできる範囲は広いです」
─ショールームといえども、キッチンには食器や調理道具、リネンや家電が並び、寝室はベッドが整えられ、収納はきちんと衣類が収められています。とてもリアルですし、こんな風に暮らしたいな、と思わずにいられません。
「実はここ、私の自宅でもあるんですよ」
─えっ。ご自宅? 毎日ここで暮らしているんですか?
「はい、そうです」