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Special Issue
amstyle:beyond the pradise

インナーバルコニーとミラーリングするように

2024.11.01 キッチンデザインと語り=清水克一郎(amstye)

[クチュールメイドキッチンのamstyle、その世界観をブランドディレクターの清水克一郎社長が自ら読み解く連載「beyond the pradise」その新章Season02が始まります。毎月1回更新予定です キッチン制作と語り=清水克一郎(amstyle)

●インナーバルコニーとのミラーリング

6mという天井高の空間に、もう一つ建築が建っているような家です。吹き抜けにはインナーバルコニーがあり、この家の要はまさにこのバルコニーです。家族の声が響き、下をのぞいたり見上げたり、心を結ぶ場所。

吹き抜けのある家(設計=桐山和広)

子どもたちはまだ小さくて、育ち盛り。そのためキッチンに求められることはたくさんあります。ただ、それをそうと見せないのが、この家の正解のような気がしました。

インナーバルコニーと逆さ鏡になったようなイメージから、キッチンのボリュームを考えました。その結果が5.2mというロングスパンのキッチンです。建築とキッチンがきれいに向き合います。

正面から見るとキッチンの存在感が控えめに感じるくらい、デザインを削ぎ落としていきました。

内側にまわると、石目のセラミックカウンターが、濃色グレー系のエンジアードストーンの調理スペースを囲みます。そこで料理をする人の手を包みこむように護る。神殿のようなイメージもあるかもしれません。

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