●キッチンと共存する落ち着くリビング
リノベーションで重視したのは、キッチンが住まいの中心にプレイスメントされる中で、リビングの心地よさや家具としての使い勝手もキープすること。キッチンに立つと外の景色や天気、リビングやダイニングの家族の様子も目に入ります。
キッチン収納もリビング側は車のキーや生活上に必要なものをしまう場所に。薄くて整理しやすい、というジーマティックの収納システムを生かして、家族のための常備薬もこんなにきれいに分類、整理されています。これには感動! キッチンの役割は本当に多様ですね。
さらにご主人が力を入れたというバング&オルフセンのオーディオシステム。コントローラーで自在にキッチンやリビングにフェイスを向けられるタイプで、料理中もキッチンから一緒にテレビを楽しめます。
リビングの床は、設計やキッチンプランとほぼ同時進行で決めたというちょっと珍しい幾何学模様。2種類の台形の木のパーツがリビングの中心から放射状に広がっていく柄は、空間に広がりを感じさせてとても気に入ったそうです。
今回、一番心に残ったのが「自分の人生でこれまで絶対に選んでこなかった色に魅了された」、その言葉でした。それは理詰めではなく、直感のような力。
一般的に経験値や理性的な判断は大切です。ですが、時には「本当に感じている何か」が遠慮してしまうこともあります。そんななか、自分でも知らなかった自分に出会った。その経験はそれからの先の人生にもなにか新しい力を与えるような予感がしました。
Supported by SieMatic(ジーマティック)
設計=Space Factory
キッチン=ジーマティック「PURE」(エスエムダブリュ・ジャパン)
ソファ:マラルンガ(Cassina)
Life with SieMatic 01=アートとロジックの交わる家
取材・文/本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)text=Miki Homma(Journalist)
インテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視。ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、執筆、セミナー、クリエイティブディレクションなどの活動を行う。早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社し、内外の家具、キッチン、建築家住宅の取材は300件以上、著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(以上小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)
写真/岡村享則 photograph=Yukinori Okamura
【SieMatic(ジーマティック)】
ドイツのレーネに1929年に創業したドイツキッチンの代表ブランド。
キッチンドレッサーと呼ばれる多機能な食器棚から歴史が始まり、今なお「メイド・イン・ジャーマニー」を貫いています。社名の由来はオートマティックヒンジ(扉の開閉のための金物)の扉を世界に先駆けて発表。オートマティックの 「マティック」と、ジークマン家の名前の一部 「ジー」を合わせた造語が社名となっています。全世界70カ国に輸出し全世界に800カ所のショールームを持つ国際的なブランド。日本ではカッシーナ・イクスシーとのグループ会社でキッチンと家具を一緒にコーディネートできます。現在、3つのデザインラインを取り揃え、モダンでシンプルな「ピュア」、現代の生活に合わせやすい「クラシック」、若い世代に向けた軽快なデザインの「アーバン」を展開しています。
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【Life with SieMatic ジーマティック–タイムレスキッチンの美学】はリアルキッチン&インテリアとジーマティック(SMWジャパン)のコラボレーションでお届けする、日本の暮らしとドイツキッチンが紡ぐ物語です。
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SieMatic AOYAMA(ジーマティック青山)
TEL:03-5785-4300
https://www.siematic-japan.com/showroom