KITCHEN

ISH2019 report

寄稿コラム:プロの目でISHを見る
2019.03.29 アムスタイル 清水克一郎 |Katsuichiro Shimizu

●ときめきを添えて

ISHの会場で驚かされることは、巨大なホールに展示された水栓やシャワーの多くからあたりまえのように水が出ること。水だけではありません。暖炉を特集したホールでは多くの製品に実際に火が灯されています。その数100台はくだらないでしょう。

これにより、たとえばビルトイン暖炉が家具におよぼす熱の影響を手に触れて確かめることができるのです。換気、防火など、日本では消防法などの規制が壁になる難題を、主催社のフランクフルトメッセは当然のこととして、会場で解決しています。

「モノ」よりも「体験」。そのプライオリティの設定がISHの思想のベースにあるようです。これはたった5日間のコンテンポラリーな見本市としては特筆すべきことでしょう。僕らはこのISHマジックによって製品がもつスペック以上の何かを感じてしまうのです。

高揚する自分。冷静な自分。ISHの楽しみはその対峙する内なる自分に出会うことです。エンターテイメントな手法で見せつけられるブランドプレゼンテーションから、冷静にモノクロ写真を切り取って自分の家に持ち帰ることにします。できれば少しのときめきを添えて。

 


【以下はプレスリリースから抜粋】

ISH(バス・トイレ・冷暖房空調・再生可能エネルギー関連見本市)はモダンなバスルームデザイン、持続可能な衛生機器の設置、エネルギー効率の良い暖房技術や環境に優しい冷房・空気清浄・空調システムなどに関するモデルルームであり、世界の業界関係者が一堂に会する見本市です。ドイツ政府の経済関係者からも支持される見本市で、世界の建築家や工務店やハウジング関係者、ビルダーが、住まいの最新エコロジーシステムを知るために来場します。今年は約19万人が来場。特にドイツ国外からの来場者が増え、最大の訪問国は中国、イタリア、オランダ、フランス、スイス、イギリス、ポーランド、ベルギー、オーストリア、チェコ共和国でした。最大のビジターターゲットグループは、業界とインスタレーションの貿易でした。さらに、市場調査の結果によると、97%の見本市に対する高いレベルの訪問者満足度が確認されました。隔年開催で、次回は2021年3月を予定しています。

 

取材・文/清水克一郎|Katsuichiro Shimizu |amstyle kitchen
アムスタイル代表取締役
2000年アムスタイルキッチンを創設。ブランドディレクターとしてアムスタイル製品のコンセプトワークを手がけている。キッチン、水回り家具にこだわる施主、設計者からの注文に応えてオートクチュールな手法で組み上げたジャパンメイドのキッチンを個人邸宅中心に納めている。

■アムスタイルキッチン サイト https://www.amstyle.jp/

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