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Special Issue
Artful Sculptures at Kitchen

キッチンに彫刻が佇んで

2024.06.13 キッチンジャーナリスト 本間美紀

My kitchenhouse》人気のコラボ連載「マイキッチンハウス」。2024年「フル オーダー編」の第2回目です。

静かな住宅街の中の邸宅。ゆうかさんのキッチンは、現代アートのギャラリーを訪ねたような気持ちになりました。

リビングからダイニング、キッチンへ。この3つの空間の間にはわずかな段差があり、ゆるいスキップフロアになっています。最も高い位置となるキッチンはステージのよう。その中央に船のようなフォルムのアイランドキッチンがあり、これが訪れるの人の目を惹きつけて離しません。

最初の印象はマニッシュでミニマルな空間だなあ、と感じました。海外のモダンなアートギャラリーのようなのです。

ところがキッチンにゆうかさんが現れると、ふんわりと空間が和みました。ダイニングのスティック型の照明やテーブルのレッグのゴールドがゆうかさんの装いとリンクコーデされ、やはりキッチンは「そこに住む人」が現れると、命が吹き込まれたようになる、とつくづく実感しました。

ゆうかさんが最初に設計者に相談したのは、インテリア全体の色のトーンでした。床や壁、ソファの張り地など、さまざまなグレーとベージュが重なりあい、そこにカッシーナのレッグのフォルムが個性的な「ボボリ」というダイニングテーブルや、オリジナルで特注した階段の手すりなどがアクセントとして効いています。

シックなキッチンインテリアですが、空間が重くならないのは、テラスからの自然光がその日の天気によって空間を満たすからでしょう。

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