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Born from Artistic Inspiration
暮らしはアートから始まった
最近増えているケースですが、リビング側の収納をどう使うかはふたつに分かれているように思えます。ひとつは子どもの学校用品や生活の実用品を入れる例。もうひとつはこのようにおもてなしのための食器を収める例です。料理する側からは手が届きにくいのですが、普段は使わない食器を、開けて眺めて美しく収めるのは、暮らしの楽しみともいえます。
鮮やかな朱の小鉢、花形の取皿など、奈穂子さんがコツコツ集めてきた和食器やカップ&ソーサー、フルートグラスが収まっています。
フルオーダーキッチンを依頼するときは、家具の計画やカラースキーム、大切にしていることを伝えると、現場でもそのイメージに調和するようにプランしてもらえるのも、メリットの一つです。
技術的な面に目を向けると、ワークトップとテーブルトップがキッチンと接合される部分は、フルオーダーだからできる丁寧な収まりで、複雑な構造も、そうと見せないキッチンハウス側の工夫が隠されています。
フルオーダーというと収納や機器の計画にばかり目を向けがちですが、住宅の建築にきれいに納まるか、家具として高い品質で仕上がっているか、全体のバランスや技術面などにも気を配っていることが、このキッチンからはわかります。
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