
超高級キッチンだけではなく、少し気軽でセンスのいいハイミドルキッチン、カジュアルキッチンの裾野も広がってきています。
キッチンハウスはレイアウトパターンを絞り、4面をオリジナルメラミン材でくるんだボックスのようなキッチンスタイルが定着。
シンプルでシャープでさまざまなインテリアの背景になってくれるキッチンハウスは、デザインキッチンを一般化した立役者と言えます。
黒やグレー、ストーンライクなどダークトーンキッチンの人気に火をつけたのもキッチンハウスですね。
また大手住宅設備メーカーも考え方を転換しています。国民的キッチンのパナソニックでは全く発想を変えたキッチン「カレサ」を発表。深澤直人さんのデザインで、販売はインテリアショップのアクタスで展開。インテリアとキッチンを一緒に考えるというスタイルを、流通から見直したチャレンジでした。この記事も「リアルキッチン&インテリア」のウェブサイトでは長く1位を独占した、注目のキッチンです。
ランダムな記事なってしまいましたが、それくらいキッチンに対する興味も関心も多様なのが、今の時代だと感じています。
今後も時々、キッチンのトレンドを振り返る記事をアップしたいと思います。
取材・文/本間美紀 Reported by Miki Homma/journalist
リアルキッチン&インテリア著者 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(小学館)「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)