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REALKITCHEN&INTERIOR
リアルキッチン最新刊が発売!
コロナ禍で大きく変わった昨今のキッチン事情、セミナーではいろいろお話しする機会もあるのですが、年の初めの1月に、この数年で私が気になった傾向を報告してみたいと思います。これからキッチンをつくる、考える人も、キッチンのプランやデザインのお仕事に関わる人にも参考になればと思います。
過去の本サイトの記事から、具体的な情報も紹介してみますので、気になったトピックスはぜひクリックしてみてくださいね。
この数年の取材で感じていることは、キッチンが「マルチファニチャー」として、幅広い使われ方がされはじめていること。もともとキッチンは大きな収納、細かい収納を作り分けたり、電源を必要とする家電を組み込むのが得意。
リモートワークや在宅勤務が一般的になり、日中はキッチンやダイニングまわりを仕事で使う人も増えてきました。そこでキッチンにワークデスクを作りつけたり、パソコンやプリンターを通電しながらしまえる引き出しを設けたり、キッチンはキッチン以上の役割を果たしています。
アイランドキッチンでもリビング側は食器など料理のものはあまり入れず、薬やペット用品、生活の書類や文房具を入れるファミリーキャビネットとして使っている人が、増えています。
小さい子どもたちがキッチンにいる親のそばで着替えができるように、一部が小さなクローゼットになったキッチンもありました。キッチンが家の中で存在感を増す中、キッチンをマルチな家具としてユーザーが主導でオーダーし、料理以上の場所にするスタイルが定着しそうです。