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Special Issue
HOMECHEF

04HOMECHEF by 北沢産業

2020.05.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●プロの厨房に憧れる、すべての料理好きの人へ

レストランやカフェのインテリアに憧れたり、ベーカリーや洋菓子店の店先で心が躍ったり、時にはお寿司屋さんのカウンターで料理人の手さばきを見ながら、「うちにこんな風なキッチンがあればなあ」と空想することはありませんか?

そんな想いに応えるオーダーキッチンブランドが「HOMECHEF」。再開発で注目される渋谷駅新南口。明治通り沿いに、レストラン?かと思うようなショールームが誕生しました。

「HOMECHEF」のチーフキッチンプランナーである紫藤美穂さんにお話を伺いました。

すべての料理好きの方へ向けた家庭用のオーダーキッチン─それがHOMECHEFのコンセプトです。というのも、当ブランドの経営母体は北沢産業という会社。プロ向け厨房機器の商社として70年の実績があり、多くのレストランや飲食店、ホテルの厨房設計を手掛けてきました。一方、家庭用オーダーキッチン部門ではこれまで13年の実績がありましたが、一般にはあまり知られていませんでした。そこで2019年に思い切ったブランドリニューアルに踏み切りました!」

─HOMECHEFはどんなキッチンブランドなんですか?

「キッチンのヒントをどこに見つけるか、ということがHOMECHEFのスタートでした。SNSなどを見ても、住宅展示場や住宅設備機器のショールームではなく、ホテルやレストラン、素敵なショップなど、家の外の世界を住まいやキッチンのヒントにする人が増えています。それがHOMECHEFにとって追い風でもありますし、新しいお客様のリアルな要望に応えられる場所だと思っています」

─具体的にはどんなキッチンをつくってくれるんでしょうか?

「その伝え方も話し合いました。大きくは2つの方法があって、1つはこの渋谷のショールームにある4タイプのカスタムモデルをお手本にしていただく方法です」

–4つのカスタムキッチンはどんなものなんですか?

「業務用の無骨さを伝えるコンセプトモデル、洋食やワインが似合うビストロキッチン、居酒屋や寿司店みたいなグルメキッチン、そして製パン製菓向けのパティシエキッチンです(それぞれのキッチンの詳細は後ほどご紹介します)。人気のある飲食業の店のそれぞれの魅力を端的に表したようなモデルをデザイナーの高須学さんにお願いしました。展示したキッチンを元に希望を伝えていただければ、お互いわかりやすいですよね。もう一つはゼロからのオーダーメイド。こちらは従来通りです」

−お手本を元に要望をプランナーに伝えてカスタマイズできるのですね。

「お客様にはノートのような余白のあるコミュニケーションブックをお渡しします。アイディアを自由に書き込んでいただけます」

4つのカスタムモデルの写真と説明、そして依頼主が自由にアイディアを書き込めるように余白をたっぷりとった「HOMECHEF」オリジナルのコミュニケーションブック。アートディレクションとイラストはグラフィックデザイナーの澤田明彦さん。

─わあ、紙の手ざわりもよいですね!

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