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Special Issue
HOMECHEF

04HOMECHEF by 北沢産業

2020.05.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●厨房機器商社の個性と面白さ

─北沢産業は長く「ホテル&レストランショー」などで、タニコーやマルゼン、フジマックと並んで、主要出展企業の一つですね。

「北沢産業は創業者である北澤一郎が、東京・大森で揚げ物調理器(フライヤー)を販売したのが始まりなんですよ。今でも揚げ物や焼き魚、焼き鳥などの和食用の機器が強いですし、洋食用の機器はヨーロッパから輸入して販売しています。カフェ用のコーヒーマシンなども強いですよ」

─オーブンや焼き物機、フライヤーなどプロの厨房機器を家庭でも使えるんですか?

「実際にプロの機器を使うのは、家庭のふつうの暮らしでは大変ですね。なぜそれが必要と感じるのか、憧れなのか機能なのかを整理しています。それを伺った上でハイスペックの家庭用ビルトイン家電のご提案も可能です。本当にプロの設備を入れる場合は耐火、排気、耐久性などの課題をクリアできるように当社の専門スタッフからの助言がマストですね」

ショールームのオープニングの日には黒のユニフォームでばっちり決めたキッチンコンシェルジュが、家庭用のキッチンでプロの料理を披露。プロとアマのボーダーはなくなりつつある時代を予感させた。

「実際のプランニングではプロの使う本格的な機器を体験していただいてから、家庭向けにプランをアレンジしていきます。ミーレやガゲナウ、バイキングなどのオーブンは最近グルメ志向になり、家庭でプロの味を出せるように進化していますし、プロの機器より使いやすい。どちらがお客さまの目的にかなっているのか、当社に展示があるプロの機器を見てから判断していただいています。憧れだけでお考えの方もいらっしゃるので。もちろんパン教室を自宅でされる方などには当社の業務用オーブンなど、ワンランク上のものをご提案させていただきます」

─設備機器の選び方のスタート地点がまるで違うのですね。

そんな中で北沢産業が長く扱っているという、家庭でも導入可能な業務用ガスコンロを見せてもらいました。

本社にはプロの厨房機器をデモンストレーションする“キッチンコンシェルジュ”がいます。洋食の料理人出身者もいますよ。事前にご予約くだされば、設備機器はコンシェルジュからの説明も可能です」

ガス管の仕様や換気の条件を業務用と同じ条件に揃えれば、家庭でも使える本格派コンロ。北沢産業のオリジナル。内輪と外輪、二つの火を使い分ける。96万8000円。オプションで中華五徳の購入も可能。

─業務用をアレンジしたガスコンロ、五徳が大きいですね。

「はい、直径は33cmあって出力は9000キロカロリー。希望される方には実際に炒め物などの調理もしていただけます。みんな驚いて、楽しんでいます。オーブンは最大300度の高温が可能で、五徳は重くて大きい。日々手入れできるかなど、納得してから選んでいただいています。そういったことを体験をして、プロのキッチンを参考にしながら家庭向けを計画するプロセスも当社に依頼いただく魅力の一つかと思います」

「3階にはさらに特化して、厨房機器に近いオールステンレスのキッチンや、茶室のようなキッチンなど、当社のスタッフがデザインしたオーダーキッチンも展示してあります」

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