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Special Issue
HOMECHEF

04HOMECHEF by 北沢産業

2020.05.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●カスタムモデルのどんなどころにプロの知恵が?

─プロの厨房に学ぶことは、設備機器のパワーだけなのでしょうか?

「いえ、実は動線や調理スペースの取り方に、家庭用にない発想があります。例えば写真はショールーム1階のビストロキッチンです。最近多い、オープンキッチンスタイルのバルやワインバーをヒントに、高須さんがデザインしました」

「その中に’’料理のプロは頭上をしまいこむ収納としないで、レードルをかけたりよく使う食器を入れたりして、上下の動線をうまく活用しているという話がありました。そこでモデルでは吊り戸棚をつけずに引っ掛けたり、のせたりできるフレームシェルフにして、上下動線というものを体感できるようにしています」

─ツールをハンギングする収納は写真映えもして、最近は家庭のキッチンでも取り入れる人が多いですね。

「さらに“デシャップ”というスペースも設けました。テーブルとキッチンがつながっているプランが一般家庭でも増えましたが、調理スペースでもない食卓でもない『皿を並べて盛り付けに専念できる場所』です。実際に家庭でこのスペースを取るのは難しいかもしれませんが、こういうことを説明するのとしないのでは、オーダーする側の発想の広がりが変わってくる。小さいことかもしれませんが、これが他のキッチン会社とうちの会社の違いだと思います」

フレンチなどの厨房では、料理を盛り付ける専用のスペースが確保されている。そんなプロのエピソードを聞くだけでも、キッチンの考え方が変わりそう。写真は実際に皿を並べてみた様子。
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