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Special Issue
Linea Tarala

01 リネアタラーラ

2019.04.08 キッチンジャーナリスト 本間美紀

「どうぞおまかせください」という想い

門田:プロダクトキッチンは対面でモデルとなる製品をみながら、変更を加えてつくりあげていきますが、私たちは依頼主の要望からスタートする。同じ方向で一緒にゴールに向かいます。すでにある商品を売るではなく、依頼主の生活のための重要なパートをつくるパートナーとして併走します。

門田:いうまでもないですが、オーダーキッチンの場合、プランはオリジナルです。図面を手に入れて、どこで安く作れるかと比べられるなら、当社に頼む意味はないと思います。一般の造作工場とオーダーキッチンは違うと誇りを持っています。いつも「僕らにまかせてくれ」って言いたいですし、「まかせます」って言われたら、必要以上に頑張ってしまいます。僕だけじゃなくてオーダーキッチン屋ってそんなものですよ(笑)

―いいこと聞きました(笑)

門田:単に収納をここにつけたい、既製品では対応できないから特注するというオーダーキッチンではなく、作るプロセスに想いを込めたいです。その分、スタッフもいつも大忙しです。静岡に自社工場を持っていますので、ものづくりの現場とも直結してキッチンを製作しています。ものをつくる手も、センスがアップデートされないと同じものを作っても不思議と古くさくなる。オーダーキッチンは量産のプロダクトではありませんので、センスが命。その辺りも常に専任スタッフが 東京とパイプをつないで鮮度を保っています。

―リネアタラーラの収まりや仕上げのニュアンスが違うのは、そのためなのですね。

門田:実はこの工場も、もっとオーダーキッチンの他の同業他社に製造先として活用してもらいたいと思っています。オーダーキッチン屋の心がわかる工場として育てています。同業なのに本当なの?となかなか信じてもらえませんが(苦笑)、オーダーキッチンの会社は一つ一つが小さい。足を引っ張り合うよりも、上手に共生していきたいんです。

―リネアタラーラではどんな方を採用されているのでしょうか?

門田:スタッフは地道に頑張る人を評価し、採用しています。表情のいい人を見ると、すぐに声を掛けたくなりますね。正直なところ、オーダーキッチンの仕事は大変です。でもオーダーキッチンがもっと評価されて幸せに働ける環境を整えているところです。

―オーダーキッチンの未来をどう考えていますか?

門田:大変な仕事ですが、それともっと世間に広めたくて、当社の主催でアワードを主催(オーダーキッチングランプリ)していますが、それはもっとオーダーキッチンの価値を高めたいし、業界同士で大変なこと(輸送や材料の調達など)を分かち合って、お互い効率化できないかというビジョンがあったからです。浸透までには時間がかかりますが、もうしばらく続ける予定です。

 

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