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Special Issue
In harmony with my tone

私のトーンを紡いで

2023.04.27 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●たくさんの「白」から選ぶ喜び

キッチンをたっぷり堪能した後は、最初のストーリーに戻りましょう。

「自分の好きな色やトーンの中に、ホワイトキッチンがある」そんな美來さんのスタートイメージです。

「神戸の居留地にあるキッチンハウスのショールームが素敵で、いろいろと参考にしました。ですが一番感動したのは“白”のご提案でした」と美來さん。

美來さんの心の中ではリビングからキッチンへ向かって、さまざまな素材のイメージが交錯していました。広いリビングはベージュ色のカーペット、中央のバイオエタノール暖炉の上の壁もグレージュのセラミックタイル。そしてキッチンダイニングへ。

「そんなインテリア計画を伝えると、キッチンハウスのプランナーさんは私の知らない白をたくさん見せてくれました。少し青みがったクリアなホワイト、柔らかなオフホワイト、艶の加減で違う白、メラミンの白はどんな感じか。その提案力に感激しました」

美來さんが最終的に決めたのはマットのオフホワイト。「白の扉材のサンプルをもらって床材と合わせて考えました。キッチンにシルバーのものを置くことも想像していたので、冷たくなりすぎないようにしました」。

ワークトップは人工大理石のコーリアン「リバーパール」。まろやかなベージュを流したようなワークトップ素材は床と同じくらい慎重に選んだそうです。

キッチンの壁はセラミックタイルで平田タイルの「マーベラス」。「白だけではなく、グレーを差し色にしたい」と、こちらはぐっと大人っぽく。

「奥行を出すために細長いものを選びたいな」と探したものでしたが、「品薄だったので、かき集めてもらって」と、そこまで惚れこんだ素材でした。

ダイニング側の壁は、ヘリンボーンのような凹凸が続く平田タイルの「グビ」。「手前にインテリアを置くことも考えて、主張しすぎず、それでいて、近づくと繊細な表情が感じられるものを」と選んだそうです。

遠目で見ると、白とグレー、ベージュが混ざり合い、やさしい風合いが醸し出されている。それはまさに冒頭で紹介した美來さんの描いた作品のようでした。

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