エレガンスに’’ロック’’を効かせて

●“新しい暮らし”に合わせた使いこなしに注目

「いろいろ工夫するのが好きなんですよ」と、昭子さんのキッチンから次から次へ、サプライズが飛び出します。キッチンの脇の本当に小さな小口から、すーっと引き出したのはスライドボード。

「子どもたちの時間割や予定表、献立表など、冷蔵庫の前に貼るのが好きじゃないんです。そこで隠しボードを作ってもらいました」とそこはさすがデザイナーの美意識。

設計側が担当したボードですが、小口の部分にキッチンハウスが扉材と同じ素材を用意してくれました。これもオートクチュールを選択したゆえのサービス。

そして冷蔵庫も大きなリープヘルを選択。食べ盛りの子どもたちにできるだけ手づくりの食事を、と買い置きをしっかり収納できて、適した温度帯に保存できるビルトイン冷蔵庫です。

ユニークなのはワインセラーの使い方。もちろん二人はワインも好きですが、セラー内の一部を豆乳や卵、豆腐など「冷やし過ぎたくない」ものの保存に使っています。昭子さんに限らず、食品によって温度帯を使い分ける習慣は、徐々に定着してきたように思えます。

もちろん乾物や粉物、パスタ、瓶、缶詰などのパントリーも確保。引き出し式のトールパントリーは間口わずか30cmでこんなに入るので、本当にスペースが有効活用できます。

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