テーブルセッティグはいつも家族の誰かが手伝ってくれます。オープンな空間だから、料理のタイミングもわかります。
テーブルとキッチンだけではなく、ダイニングチェアはジャンヌレの「キャピトル コンプレックス アームチェア」、ソファはミノッティの「コネリー」と、家具もインテリアコーディネーターと相談して妥協なく選んでいます。家族の色、グリーンも効かせて。
さらにサイドテーブルもグリーンを帯びた天然石の天板でコーディネート。
そして床はトリュフビーチの木材のオーガニックな表情を引き締める、イタリア・マラッツィのチェッポ・ストーンのタイルを、コーディネートしています。
食後のコーヒーもミーレのビルトインコーヒーマシンで、ワンタッチでいれられます。ちょっとしたことですが、小さな時間の無駄がへり、豊かな時間が増えていきます。
「視線が空に、外の緑に抜けて、いつの間にかソファで二人でのんびりしていることが多いんですよ」と穣さん。
「自分らしく生きる」そんな言葉が取材の時にも何度も出てきました。迷いもあり、こんなことをお願いしてもいいのかな、と思うこともあったそうです。ですが二人の「自分らしさ」がはっきりしているため、家づくりもキッチンプランも多くの人が、二人の価値観を実現することができました。それを言葉に出してみることが大切なんだな、と思った取材でした。
住宅設計=住友林業 建築デザイン室
設計=荒木康裕
インテリアコーディネーター=マルイユ英里
Supported by kitchenhouse
取材・文/本間美紀 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(以上小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)。
text=Miki Homma(Journalist)
撮影/宗田育子
[My kitchenhouse] はキッチンハウスとリアルキッチン&インテリアがお届けする、リアルなキッチンの今を伝える連載です。
お問い合わせ/キッチンハウス 東京店 世田谷ショールーム TEL:03-3969-6648
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