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kitchenhouse OSAKA OPEN
キッチンハウス大阪ショールーム
●キッチンでアペリティーボ
そんなオーナー氏の楽しみは、帰国のたびに友人と自宅に集まって行うアペリティーボ。ミラノでは本格的な夕食の前に、軽いスナックとワインで食前のお酒を楽しむ習慣があり、街中のバールやカフェは17時を過ぎると、立ち飲みするミラノっ子でカウンターが埋まります。
このキッチンはテーブルと一体型にすることで、自宅のアペリティーボスタンドにしたそうです。シンクや加熱機器などは奥に配されているので、雑然とした様子を見せずに、ハムや野菜、チーズを出してゆけます。モデルは「インダーダ」。若い世代でも選びやすい、ややカジュアルなモデルで、テーブルとキッチンを組み合わせるプランが得意なタイプです。オーナー氏はその持ち味を生かしてテーブルスタイルのキッチンをセレクト。
大きすぎるダイニングテーブルを避けることで、食べたり片付けがしやすいキッチンテーブルと、建築家の思想が生かされた、アートなダイニングテーブルの両方を同じ空間で手に入れることができました。生活とアートを一体にできるのもインテリアキッチンの魅力といえるでしょう。
ワゴンもそろいますが、日本のような生活雑貨としてのワゴンではなく、キッチンの一部を切り取ったような、デザインの世界観の中でのワゴン。トップにはカッティングボードがついており、ナイフや調味料など、必要なものを手元に引きよせられます。木のボックスや引き出しの仕立ての良さに目が奪われてしまいます。
「生活のもの一つ一つに良質なものを選ぶことで、凛とした感じになり、生活感が出ない」とオーナー氏の審美眼が生かされています。