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Serene Space, Delicate Details
静けさの中にさりげなく自分らしさを
このセカンドハウスで智子さんが実現していることは、いわゆるお料理教室ではありません。
「ここを訪ねてくださったゲストと文化や気持ちを分かち合う感じです。テーブルを囲む空間全体を、大切にしています。私の心に浮かぶのは〝コミュニケーションテーブル〞という言葉でした」
「キッチンとテーブルにちょっとだけ距離があるのも大事で、その間にグラスやお皿、カトラリーの入ったキャビネットをつくってもらいました。ゲストにもお手伝いを頼みやすく、料理する位置からも遠すぎません」
「キャビネットの上をビュッフェカウンターにして、焼き菓子やフルーツ、飲み物をご自由にどうぞと、朝食を並べておくこともありますよ」
「このキッチンでは、〝Farm to Table〞のようなスローライフを楽しんでいます。本業の傍にクラフトフードであるビーン・トゥ・バーのチョコレートをアメリカから輸入しています。そのカカオ食材と地元の市場の朝摘みの食材で、家庭的なお菓子やケーキを焼いたり、料理にして、違う土地の食材を出会わせる。そんなテーブル・エクスペリエンスを、四季折々、楽しんでいます」