TOPICS
KITCHEN INSPIRATION 02

【後編】ゲームチェンジするビルトイン家電

2025.03.10

・アンケートの言葉からあなたが感じるものは?

なんでもデジタル調査のできる時代、アンケートフォームでは取れない想いが手書きのアンケートからは読み取れます。走り書き、はみだしてしまった文字、曰くいいかがたいニュアンス。

その中に私はみなさんの真意を汲み取ることができます。オンライン視聴の時は、デジタルアンケートも行いましたが、情報の「質」がちがいました。以下に、ランダムに紹介しますね。

 

・高度な機能を持つビルトイン家電を自分の思いのままに使い込むことに、価値を感じるというところ。
・海外の家電は日本以上にハイテクだと感じました。使い方が難しい点にハマる人がいることが新しかったです。
・デザインと機能性、美しさ→海外のビルトイン家電 総合的、空間、建築/使い勝手、安全性、機能、値段重視→日本
・ビルトインは住人がその家電をどう活用するか→メイン的考え方/置き型家電は住人が最低限必要だから活用する→サブ的考え方
・「売れていますか?人気ですか?」と尋ねられますが、使いたい人が使いたいものを選ぶと幸せになるもの。どんなことをできるか知って、自分らしいものを選んで欲しい。
・ビルトイン家電を充実させて、キッチンをラボラトリーとする捉え方
・自分のものにする楽しみが海外のビルトイン家電にはあること。LABOの考え方に近いという表現が印象に残りました。
・ワインセラーや飲み物を楽しむドリンクキッチン、ビバレッジステーションという言葉が印象的です。
・海外のビルトイン家電は単機能ではなく、家全体やキッチンとのマッチングを大切にしていること。
・複数のビルトイン家電や機能を操作することが、楽器の演奏のように楽しいというコメント。
・キッチンのビルトイン家電はQOLのためのツールであるということ。
・上質な暮らしのための難しさなら、難しいものを使いこなすことが楽しいととらえる。日本の危機は便利さを求めた結果の難しい機能が多い。
・難しいものほど、使いこなせば自分のものになっていく。
・簡単でわかりやすいということだけではなく、個人の嗜好で複雑な機能を理解し、使いこなすことが楽しくなってくるとい傾向が素晴らしいと思いました。
・自分なりのベストを見つける、攻略するという楽しみがあるのだなと思った。さらに永く使う喜びが伴っている。
・ビルトイン調理家電が憧れや高額の手の届かないものではなくなり、実用的存在への変化
・プロの厨房の中では一般的になってきた製品が住宅で一般的になってきたと感じた。
・ビルトイン家電は暮らしの一部。置き型家電は耐久消費財
・日本の家電の使いやすさは「誰にでも使いやすい」万人向け、量産性、価格重視海外のビルトイン家電は「自分の個性と考えて使いこなす」個人一人一人へのアプローチ。
・良いキッチンやビルトイン家電は使い手のインテリジェンスを刺激する。
・セルフアイディティ
ビバレッジステーションという言葉が印象に残りました。
・簡単便利が当たり前の国産家電と違い、自分で使いこなすことの楽しさを海外のビルトイン家電は教えてくれると思った。
・男女が家庭で家事、お酒、食事などの楽しみを平等に確立している新しい世代が来ていると思った。
・個人の好きなもの、大切なものがより明確になり、それにお金をかける。その世界が広がる。好きの決断力とそうではないものにはそこまでこだわらない潔さ。
・キッチンが住まいの頭脳になりつつある。
・本間さんの言葉の紡ぎ方、いつも勉強になります。対話型イベントがあってもいいかと思います。

ものすごい言葉の量ですよね。でもこれ、アンケートのほんの一部なんです。皆さんがどれだけ刺激を受けてくれたか。これは本当に手を動かして字を書かないとわからないことです。

最近、ものすごく納得してしまう言葉に出会いました。それは「人が成長することほど、報われることはない」という言葉です。

リアルキッチンを読んでくださったり、こうしてセミナーに足を運んでくださったり、お互いにさまざまに関わることでともに成長できれば、これほど嬉しいことはありません。

ということで、未来のキッチンの情報をたっぷりと詰め込んだ「リアルキッチン&インテリアSeason13」、セミナーの情報を知りたい方はこちらから購入できますので、よろしくお願いします。

そしてすでに次の「リアルキッチン&インテリア」の企画が始まっています。今年、続々と誕生するブランドキッチン&インテリアの最新ショールームガイドです。「リアルキッチン目線」で選んだ、絶対に信頼できるガイドブックとなります。
ご期待ください!

講演・文=本間美紀
撮影=岡村享則

 

 

PREV 1 2 3 4

Recommend

TOP