アスコは日本ではツナシマ商事が扱うスウェーデンの家電ブランド。堅実で日本の暮らしでも使いやすい北欧のブランドは、「リアルキッチン&インテリア」の取材でも多く実例に登場する人気ブランドの一つです。1918年にフィンランドの家具会社として始まり、1950年にスウェーデンで洗濯機づくりへ発展。北欧の美意識と精密な技術を受け継ぐ家電ブランドです。インテリアと家電をつなぐ素地を持っています。

そんなアスコが最近はアーティスティックな試みでブランドイメージを変貌させています。それを感じたのがアスコのポップアップショールーム。場所は一流ブランドが立ち並ぶミラノのマンゾーニ通り。工業製品である家電と、今ミラノで最も注目されるデザインユニット、Draga & Aurel(ドラガ&オーレル)のアート的な素材表現を結びつけ、ビルトイン家電がキッチンの中のアートになるという展示でした。

ドラガ&オーレルは、コモを拠点にアート、コレクティブルデザイン、プロダクトを横断するデュオ。素材への挑戦的なスタイルで大人気。特にガラスやアクリルなど光沢のあるマテリアルと色を掛け合わせた表現で知られます。今回は樹脂パネルを色、時間、筆跡、偶然の揺らぎを閉じ込めるための表現素材として使っています。

冷蔵庫や食器洗い機、ランドリー、ビルトインオーブンの扉を一流のアートにすると、キッチンキャビネットにビルトインされた時も、キッチンから独立し、単体で置かれた時にも空間が洗練された場所になるのです。

特に家電の中で最もサイズが大きく、キッチンでもリビングでも存在感があるアスコのハイエンド冷蔵庫は、ドラガ&オーレルの美しいカラーグラデーションが映えます。

中を開くとアスコの高性能な冷蔵庫になっています。

ポップアップショールームではキッチンを超えたアートと家電が融合する様々なバリエーションが展開されました。IHクッキングヒーターとアート扉のコンビネーション。

食器洗い機の扉も。

ランドリー製品もランドリールームが、風や光の入る場所になりつつある今、このようにデザインコンシャスなコンセプトは、十分に現実的なように思えます。

期間中はパーティやデザイナーや企業家とのトークセッションもあり、商品ではなくアスコの新しいスタンスを伝えるカルチュラルイベントが開催されました。

トップデザイナーと家電のパネルの組み合わせ。この提案はアスコが他のブランドに先駆けてチャレンジしたこれからのビジョンに思えました。

エウロクチーナの会場展示では、「セルシウス・エレメンツ・オーブン」、「DW60食器洗い機」、「ノルディック・フレッシュ 2.0冷蔵庫」、「スカンジナビアン・ランドリー・ケア 2.0」などが紹介されました。


食器洗い機はさらに容量があがり、17人分相当の収納力となり、「UVクレンズ・モード」による高い衛生性を備えます。

スカンジナビアン・ランドリー・ケア 2.0は0.76㎡に洗濯・乾燥・収納を集約する省スペースなランドリー提案です。

2026年のアスコは、エウロクチーナの会場では左脳的な先進性を披露、市内のポップアップショールームでは感性に訴える展示で、これからのインテリアキッチンの主役としてブランドイメージをアップグレードさせた印象があります。
アスコの各種の記事はこちらからも読めます。
●ベルリンで行われた75周年イベントの模様はこちら
〈ASKO Scandinavian philosphy アスコが75周年イベントをベルリンで開催〉
https://realkitchen-interior.com/sp-issue/42910
●2024年のエウロクチーナで発表した「セルシアスクッキング」の記事はこちら
〈ASKO explore Culinary Frontiers セルシアスクッキング─アスコの新提案〉
https://realkitchen-interior.com/sp-issue/40882
●ASKOの日本での取り扱い先 ツナシマ商事 西麻布ショールームの記事はこちらから
https://realkitchen-interior.com/interior/43926
●ASKOの製品情報はこちら
https://www.tsunashimashoji.co.jp/brand/asko
●ASKOを取り扱うツナシマ商事ショールーム(完全予約制)のご予約はこちらから
https://www.tsunashimashoji.co.jp/showroom
取材・文/本間美紀 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(以上小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)。
Report& text=Miki Homma(Journalist)
ASKO(アスコ)の日本での取り扱い先
ツナシマ商事ショールーム(完全予約制)
東京都港区西麻布2-22-2
営業時間:9:00-17:30
休:日曜・祝日定休
TEL:03-6712-5721
http://www.tsunashimashoji.co.jp