
時間を日中に戻しましょう。天井高が抑えられているので、自然光が入りすぎす、昼間でも非常に落ち着く空間になっています。
そしてキッチン。こんどはまた違った景色が見えませんか?
まるで2つの違ったキッチンがこの家にはあるようです。
重なりあうキッチンカウンターとテーブルトップ。その厚みの差と高低差。これは建築を想像しながら寸法を割り出します。だからキッチンが建築の一部になり得るのです。そしてもちろん使いやすい高さ、サイズでなければならない。これの両立はマストです。
もう一度、キッチンを別の角度から見てみましょう。テーブルの脚が支柱のように縦のラインでキッチンを割っています。一方で横から眺めるテーブルの厚みは思ったより薄く、景色に溶け込んでしまうよう。
この建築のメタテーマ。とても静謐なのに、見る位置、高さ、過ごす時間で見える景色がダイナミックに変わる。キッチンが図面単体で歩いていたら、この建築のテーマに寄り添うことはできない。これはいつもアムスタイルが考えていることです。
architect design by Satoshi Okada architects
photo by Satoshi Shigeta
キッチン制作と語り=清水克一郎(amstyle)
amstyle
扉材:マットグレー塗装仕上げ/セラミックワークトップ:DEKTON KIRA/テーブル:ボグオーク突板/食器洗い機:Miele/混合水栓:グローエ/ビルトイン浄水器:MEISUI/ガスクックトップ:Rinnai /レンジフード:アムスタイルオリジナル制作 /ステンレスシンク:ハンドメイドグレード/電気オーブン:Miele/ビルトイン冷凍冷蔵庫:リープヘル SICBN3366 Premium/ワインキャビネット リープヘル EWTdf3553 Vinidor
■Back Number
【amstyle─beyond the pradise season1 】
2020年に連載した第一弾のバックナンバーはこちらから。
目黒〜アムスタイルのある家 01
軽井沢〜アムスタイルのある家 02
Supported by amstyle
「amstyleーbeyond the pradise Season02」はリアルキッチン&インテリアとアムスタイルがお届けする、キッチンと建築、素材の関係を読み解く連載です。
キッチン制作と語り=清水克一郎|Katsuichiro Shimizu |amstyle kitchen
アムスタイル代表取締役/2000年アムスタイルキッチンを創設。ブランドディレクターとしてアムスタイル製品のコンセプトワークを手がけている。キッチン、水回り家具にこだわる施主、設計者からの注文に応えてオートクチュールな手法で組み上げたジャパンメイドのキッチンを個人邸宅中心に納めている。
■アムスタイルキッチン サイト https://www.amstyle.jp/
構成・文=本間美紀