ミモザの庭に抱かれて

《My kitchenhouse》人気のコラボ連載「マイキッチンハウス」。2022年「オートクチュール編」の２回目です。

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●ミモザ咲く家の中にモダンな黒

美しい琵琶湖そば、畑の広がる平地に建つモダンな平家。家のまわりは春を待たずしてミモザが咲き始めていました。恩さんと昭夫さん、息子さんの３人家族が暮らします。

二人は都心で働き暮らした後、恩さんの実家に近い土地に家を建てることになりました。これを機に、この豊かな自然の中で暮らしたいと家づくりを考えました。妻は都心のレストランでの勤務経験があり、地元の野菜を生かしたカフェを立ち上げ、IT 業界の夫は在宅ワーカーに転身。

何より惹かれたのは敷地に広がる水田でした。水田ですが、畑として使える土地と知り、二人は自然栽培の野菜づくりにも新しく挑戦しています。

コロナ禍を経た今では、当たり前のような暮らし方になりましたが、「二人でずっと考えていたことで、家づくりはコロナ禍よりも前のタイミングでしたが、偶然でした」と昭夫さんは振り返ります。キッチンはちょっと男前なシャープなイメージ。ブラックをベースに、グレーやコンクリート調のマテリアルに囲まれ、落ち着いた雰囲気です。

自宅は併設するカフェ（写真下）が繋がり、隠し扉から行き来できるようになった店舗併用住宅です。カフェの雰囲気からは、自宅のキッチンも温かな木や白をイメージしましたが、一転してモダンなのが二人のスタイル。カフェの営業の合間を縫って、自宅はシンプルなインテリアでくつろぐ。そんな日々を楽しんでいます。

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