
●“わが家のキッチン”にもすぐ入る、毎日役に立つ
ショールーム中央にあるキッチンはアイコニックなモデルで、できることのすべてが詰め込まれていますが、現実的にそのまま家庭に入れるのはむずかしいもの。
そこでもちろん実際の家庭で使いやすいようにモデファイされたシリーズもあります。たとえばこの「シームレスキッチン」。キッチンカウンターと壁の隙間をなくした、その名のとおり「シームレス(継ぎ目のない)」なキッチンです。手元は隠しながらも壁の高さは胸までなので、家族との視線を遮ることはありません。2019年Good Design賞を受賞しています。
シンクの中には2段のリブがつき、プレートを左右にスライドさせることで、調理スペースが増えます。もちろん継ぎ目のない一体仕上げ。カウンターと壁を一体溶接し、汚れを丸ごと洗えるタイプ。とにかく帰宅したら料理をして出す、片付けはその後で……という多忙な共働き家庭に人気があるそうです。
より手軽に、値段もおさえて入れられるのがプレミアムクッキングシンク。幅760×奥行410mmのシンクで、既成のプレートを組み合わせて使えます。後始末が面倒な揚げ物の準備もシンクの上ですれば簡単。「食器を洗うのは食器洗い機にまかせてしまって、シンクの中は別の使い方が広がっているんです」と坂井社長。
後始末が面倒な揚げ物の準備もシンクの上で行えば、粉や卵液の飛び散りも気にせず調理できます。
ステアズを広げれば、水の切れる調理スペースが広がります。オーダーキッチンなどで「トヨウラのクッキングシンクを入れたい」と指定してみてください。使い勝手のコストパフォーマンスを考えれば、価格的にはものすごい高いわけではありません。
トヨウラはもともと日本全国のキッチンメーカーのシンクの製作を請け負ってきました。オーダーキッチンにも対応しますが、カウンターやシンクなどパーツだけの注文も受けています。ステンレスのシンクで、これまでにないものをという場合は、トヨウラで特注製作も請け負っています。
「ワークシンクという使い方に多くの人が気づいているのは確かだと思います。TOYOURAショールームでは、今あるものだけではなく、こんなことをしてみたい、こんなシンクがつくれないかというお話もぜひみなさんから聞きたいと思っています」。
坂井社長とトヨウラの夢は広がります。ぜひ下の工場訪問記も読んでみてくださいね。
トヨウラの本格的な工場訪問記はこちらから
取材・文/本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)text=Miki Homma(Journalist)
インテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視。ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、執筆、セミナー、クリエイティブディレクションなどの活動を行う。早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社し、内外の家具、キッチン、建築家住宅の取材は300件以上、著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(以上小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」
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