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Special Issue
TOYOURA ─ Water Sink System

トヨウラ ─シンクがキッチンに進化する

2021.07.27 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●日本のキッチンの中心は「シンク」

東京・渋谷。その中でも静かな桜丘町にたたずむオーダーキッチンショールームが「TOYOURA」です。日本の量産シンクメーカーとして1971年に創業。現在では最大手となったトヨウラが、キッチン的思考実験を表現しようとオープンしたショールームです。2019年に大掛かりなリニューアルとブランドチェンジをしましたが、まだあまり知られていませんでした。今回、同社社長の坂井良行さんにお話をお聞きしました。

新ショールームでは溶接、研磨、手板金というトヨウラの技術でつくれるシンクをアートのように並べています。この感動的なエントランスを経て、5つのキッチンモデルが展示されています。

「以前は『ファミリーべ』という名前で展開していました。キッチンは家族の生活の中心ですから、ドイツ語で家族愛という名前で、もう少し温かみのある空間でした。もちろん家族愛は今でも大切なコンセプトです。ですが商品としてはトヨウラでしかつくれないキッチンを提案したい、と多くの専門家の力を貸りて、自社ブランドを徹底的に見直したんです」

ショールームの空間設計は、京都在住の建築家・鳥井雅人さんに依頼しました。「僕は建築家だからいくらでも箱はデザインしてあげられる。でもどんな中身を入れたいかが重要。魂が入っていかない」と言われたことも、大きなヒントになりましたと坂井社長。

「本当にいいステンレスだから、それを囲む空間の素材までこだわってつくりたい。なぜなら、このショールームは50年以上自分たちがやってきた、金属の加工を表現しなければいけない。そう考えたからです」と坂井さん。まずはショールームの中心となっているのがキッチンカウンターシンク[洗える清潔キッチン]です。

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