
●キッチンカウンターシンクの実力
トヨウラのキッチンの代表的な製品となるキッチンカウンターシンクを見せてもらいました。「洗える清潔キッチン」とありますが、さまざまなことに使えそうです。幅は約3m。フチにはすべて水返しがつき、ワークトップの全面に水を流せます。幅800mm×奥行440mmのシンクは深さ200mmで、リブにプレートをはめて中で作業ができるほか、上部のプレートは端から端までスライドします。
水栓金具は2つありますが、シンクの上だけではなく、ワークトップ天面にも備わっており、水を流して使うことができます。「キッチンを丸ごと洗える」だけではなく、魚をさばいたり、切った野菜のゴミを流したり、さまざまな調理作業に対応します。シンクに向かって勾配が設けてあり、水流がスムーズにシンクに流れていきます。コンロ周りは1段上がっており、火を消してしまうことはありません。
水はねや油はねがあっても、その後の掃除をあまり気にすることなく調理に集中できるのです。
「そんなカウンターをキッチンに備えることで、キッチンが家の中で一番クリエイティブスペースになるんです」と坂井社長が水を流してくれましたが、その水の動きはまるで生き物のようで美しく、見とれてしまうほど。こういった傾斜も、職人の手で確かめながら製作しているのです。継ぎ目は一切なし。
さらに排水口がついたディッシュラックがあり、水切りかごのように使えます。もちろんその中もシャワーヘッド付きの水栓金具できれいに洗えるのです。
このキッチンカウンターシンクは2018年のグッドデザイン賞を受賞。日本の台所の様式美を、工業製品で実現したトヨウラの技術力が評価されました。