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Special Issue
German house-as it is 01

ありのままを尊ぶドイツの家

2019.05.30 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●気温差を気にしない暮らしがもたらすものは?

コルドゥラさんは「ドイツでは室内の気温を一年中、同じ温度で設定しています。わが家は22度。暑くもなく寒くもありません。だから家の中では自由に過ごせるんです」。オイルヒーターなどを活用したセントラルヒーティングシステムです。

そのメリットの一つがオープンなバスルームでしょう。本サイトでもおしゃれなバスルームの記事は度々取り上げていますが、日本ではなかなか普及しないのも現実です。その大きな理由として温度差のあるヒートショック問題もあるでしょう。ドイツの家では浴室からトイレまで室温が安定しているので、水回りを広い空間として自由にデザインできるのです。

温度差が少ない家ということは無垢の木の床も安定した状態を保ちやすいので、木の床が好まれます。冬でも寒くないので、裸足で歩いても木の肌触りを足の裏で感じることができるでしょう。

私がコルドゥラさんの取材で印象に残ったことは「ローカルパワーを住まいのエネルギーに変えれば独立できる」という言葉でした。実はエネルギーはお金以上に、人間の暮らしに大切なものかもしれません。そのエネルギーをめぐって人間は愚かな争いを繰り返してきた歴史もあります。そんな争いから独立し、貴重な資源を浪費することから独立し、自然と共生してゆく。

食べ物だけでなく、エネルギーも自給自足し、得られるものの中で慎ましく暮らす心を持てばと、永久に平和や美しい地球(いかにもな言葉ですが)が続くのではないかというビジョンを示唆しているように思えました。

ドイツ人の家のお話はまだまだ続きます。

ドイツの家の考え方を取り入れた住まいは日本でも実現できます。ドイツの家の専門建材を活用し、心地よさを実現した建築家による注文住宅はこちらをご覧ください

オスモ&エーデル ドイツの家

※          ※          ※

【ドイツの家のスタンダードーパッシブデザインの5要素】

[日射熱利用暖房/ダイレクトゲイン]冬に日射熱を室内に取り入れて室内暖房をします。建物の南側に大きな窓をつくることで、ぽかぽかと日光が入ります。「ドイツの窓」は剛性が高いので、室内に大きな窓がつくれるのです。

[断熱/ハイインサレーション]取り込んだ熱は断熱性の高い窓に守られます。ドイツの家の窓はトリプルガラス。外壁や床、屋根の断熱材も高レベル。

[日射遮蔽/ソーラー・ラジエーション・シールディング]夏の快適性を維持するためには、窓からの日射を遮蔽する必要があります。庇だけでは不十分という考え方から、外付けブラインドを設置し、日射と眺めをコントロールし、最大80%のエネルギーを遮蔽します。

[自然風利用/ベンチレーション]気候の良い時期の自然風はここちよいもの。その風を意図的につくることで排熱も行います。内開き内倒しのドレーキップ窓は通風に適した開閉方式です。

[昼光利用/デイライト]昼間の明るい光を照明の代わりに取り入れます。トップライトや吹き抜けを効果的に計画しながら明るい部屋がつくれます。

(参考資料/オスモ&エーデル ハウジング事業部 代表建築家 永木靖久氏)

Photos& Report  by Miki Homma  journalist 

取材・文/本間美紀 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

オスモ&エーデル ハウジング事業部
兵庫県三木市吉川町上荒川748-6
TEL:0120-72-1012
https://osmo-edel.jp/product/doitsunoie/
【 東京・兵庫県・名古屋に、「ドイツの家」のモデルハウスがありますので、お問合せください 】

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