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Serene Space, Delicate Details
静けさの中にさりげなく自分らしさを
●グルチッチが切り開く!グラス型照明のターニングポイント
さて、フロスではミラノ市内のショールームでも新作を発表しました。今年のユーロルーチェでは冒頭で紹介したライン型のミニマルな線状の照明が大流行。そのトレンドを生み出したのがフロスなわけですが、一方で人気の立体的なガラス、手作業の味わいが残るガラスタイプのトレンドもあります。
そんな中、発表した新作がコンスタンチン・グルチッチの「ノクタンブル」。これはなんと吹きガラスをつかったシリンダー型の照明です。
「日中はまるで存在がないようにインビジブル。けれども夜にはグラマラスな光を放ちます」(コンスタンチン・グルチッチ氏)
ガラスの透明感を膨らませ、電源も光源もできるだけ見せないフロスの技術力が生かされた照明です。一つでランタンのように使え、縦につなげると光の柱になり、複数をつるすとシャンデリアになります。
さらにスタンドや別のシェードパーツをつければフロアライトに。吊るせばペンダント照明に。応用力がすごいと感じました。
フロスは工業製品としてスキのないタイプの製品が多い印象だっただけに、少したわんだような温かみを感じるデザインはフロスの挑戦のように思えます。大きな筒の中で光が響き合う様は、体験しないとわからない美しさです。日本への到着が待ち遠しいです。
この新作がターニングポイントとなって、また照明業界に新しいトレンドを生み出しそうです。
そしてミラノのフロス・フラッグシップストアが生まれ変わりました!