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Special Issue
Alessi dream

キッチンインテリアに夢のアレッシィ

2018.10.26 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●卵とキッチンインテリアの関係って?

生活道具をキッチンや食卓、インテリアに置いたとき、景色としてどう見えるのか? それこそがアレッシィのテーマ、そう感じたのはこの後に紹介する最新作を見たときでした。

4代目であり、デザインマネージャーのカルロ・ガスパリーニさん

4代目のカルロさんはまだ30代。アレッシィのデザインマネージャーを務めています。彼は叔父であるアルベルトさんに建築を学ぶように進められ、建築事務所で働き、アレッシィに入社しました。その彼も関わった最も最新のプロジェクトがこちらです。

現在は87歳になる大御所アレッサンドロ・メンディーニ。

「アレッサンドロが会長のアルベルトに『料理はそんなに難しいものじゃいけない。シンプル・イズ・ベストで卵ほど簡単に美味しくできるものでなくては』と話し、卵をさっと料理できて、食卓の上で特別に見せてくれるものをつくろうと提案したんです。アルベルトは即座に賛成しました」(カルロさん)そして生まれたのが「テガミーノ」(イタリア語で小さな浅鍋の意味)。

新作「テガミーノ」とアレッサンドロ・メンディーニ氏。

「上から見ると二つの持ち手は白身のような曲線を描き、中央は黄身のように丸いデザインです。これ自体が卵のように見えますが、目玉焼きがよりバランスよく見える。そのためにわが社ではステンレスの本体を3層構造にして、卵料理のためにベストな熱効率ができるように工夫しました」とカルロさん。

さらに料理人のアルベルト・ゴッツィが、卵がうまく固まるためにと小さな蓋のアイディアを授け、食卓にサーブされて蓋を開けたときの演出も含め、最高の製品となったのです。メンディーニ事務所で働いた経験のある若きカルロさんの言葉からは、リスペクトが伝わります。

スクランブルエッグや野菜の蒸し焼きなども得意。この素敵な新作、リアルキッチン読者へのプレゼント企画を予定しています。引き続きWebをチェックくださいね。

火にかけたときの熱効率、キッチンから食卓へ、そのまま使える流れ。食卓におかれたときの幸福感。そして食後は食器洗い機で洗える利便性。2018年の最新作にさえ、たくさんの技術と提案が込めていることに私は驚きました。

例えばこれは一例です。アレッシィの製品はこんな風に建築家やデザイナーと会話を重ねて、生まれてきたものなのです。アレッシィがドリームファクトリーと呼ばれているゆえんです。

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