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Special Issue
Inspired by Scandinavia

アスコ ─ 研ぎ澄まされた北欧家電

2018.06.28 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●森と湖の国生まれのブランド

アスコはスウェーデン生まれ。寒い北欧で母親に冷たい水で洗濯をさせたくないという息子がドラム式洗濯機の製造を始めたのが、始まりです。アスコという名前はフィンランドとスウェーデンの創業家族の名前に由来しています。

「2008年に僕はこの会社に入りましたが、グループの再編などいろいろなことがありました。けれども最近は北欧の価値観というのが世界的に評価されているため、スウェーデンの会社というアスコの持ち味をアピールしています」

デザインディレクターのヨンさん。

「北欧デザインの特徴はミニマルということです。アスコのデザインもこの数年は強くこの方針を反映させています。僕はインテリアも勉強していますから、北欧のインテリアのトレンドを強く反映させています」

「特に今年、フィーチャーしているのはブラックスチールという素材です。北欧の家庭の95%のキッチンは白ですが、ここ数年、キッチンをグレートーンやブラックにする。さらに黒をアクセントに使う空間デザインが増えています。僕たち北欧のデザイナーは白や黒、グレーに対してとても鋭い感覚を持っているんですよ。なぜだかご存じですか? 雪や氷に囲まれている期間がとても長い。様々な白やグレーを日常的に見ています」

「だから単に白や黒に塗装してある、あまり質の良くない金属だったりするとすぐにわかる。シンプルな色だからこそ、そのクオリティは明確に見えるのです。日本人も同じ感覚を持っているのではないですか? 色の対比やレシオ、ミニマリスティックなセンスは近いと感じています」

ブラックスチール仕上げのシックなオーブン  Photo=ASKO

「さらに光。キッチンに入る光で色の見え方は変わりますので、グラファイトブラック、従来通りのステンレススチールなども取り揃えています。ステンレススチールは提携工場と相談して、アスコだけのための塗装スチールを製造してもらっています」

そんなヨンさん、長い冬の間はアスコのデザインを考えていますが、夏は湖畔の小さなサマーハウスで釣りを楽しむそうです。そんなお話も聞き、アスコのバックグラウンドにある「自然を愛する心」を感じることができました。

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