KITCHEN
NANA’S KITCHEN

キッチンで素顔を見る

2016.02.01 本間美紀

料理研究家・宮澤奈々さんは、ご自宅の料理教室(サロン)が、
800人待ちという、憧れのサロネーゼといえるだろう。
本の出版や雑誌の仕事でも大活躍している。

撮影=岡村享則
「リアルキッチン&インテリア シーズンⅡ」より。ポーゲンポール(ドイツ)のキッチンです!

輝きと女性らしさに満たされた
テーブルコーディネートは
まさに憧れそのものだと思う。

奈々さんが家を建てる前に
キッチンのことをいろいろ教えてほしいと
問い合せを受けて(実際は勉強熱心な彼女に
私が教えて差し上げられることなんてあまりない)、
お会いしたときに感じたのは
プロとしての意識の高さだった。

ふんわりとした巻き髪、
親しみやすい笑顔、
一見、やわらかで可愛らしいマダム。
けれどもその一皿をつくるための
集中力と準備の深さは、お会いした時からわかった。

タッパーに用意された食材は
どれも美しく切りそろえられ、
味や食感のタイミングを計って
並べられる。
その盛り付けをしているときに
絵を描く人のようだと感じた。

撮影=岡村享則
お料理を盛り付ける時、絵筆で絵を描いている人みたいに思えた。

その時から、
私の中では「素敵な料理研究家・宮澤奈々さん」だけではなくなり、
アスリートのように集中していく、
ちょっと男前なかっこいい奈々さんが心に残った。

奈々さんのキッチンは5mもあるポーゲンポール。
きっとこれから素敵な撮影がたくさん行われるだろう。
美しいフードや友人に囲まれた素敵な奈々さん。

だから…。
奈々さんのプロフェッショナリズムがはじける前の、
その前の考えている奈々さんを撮らせてくれない?
と思い切ってお願いしてみた。

撮影=岡村享則
奈々さんの素敵なお料理は、こんな風にキッチンで考える時間から始まっている。

引っ越ししたての奈々さんからは
「ちょうど雨の休日で、キッチンをどう使おうか、何度もものを出したりいれたり…していますよ」
と笑顔なメールが返ってきた。
じゃあ優雅に迷っている奈々さんを…。

そしていろいろ伺えたのは、やはり一皿をつくるために
スケッチを描いたり、資料を見たり、
奈々さんはじっくりと考えているということ。
(あんなに多忙そうなのに、いつ考えているんだろう!)

またキッチンのインテリアや空間の中で楽しむために、
一皿はすべてと関わってくること。

奈々さんの素顔なキッチンの大きな写真と詳しい図解は
リアルキッチン&インテリア シーズンⅡ」で。

奈々さんの素敵なお料理
ワールドはこちらで。
「シンプルなおもてなし〜モノトーンのお皿に盛り付けマジック」(小学館)

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