●これまでにないイタリアキッチンブームが?
素材感をコーデするインテリアキッチン時代の波にのっているのが、デザインと仕立てが上質なイタリアキッチンたち!
9月には世界のトップブランド・ボッフィを扱うインテリアズのショールームが改装。家具のデパドヴァをあしらって、深みのある金属色や石の存在感を生かした世界最高のキッチンを展示しました。
10月には大手建材商社のADVANが「手のとどくイタリアキッチン」と称して日本では初お目見えのポラリスライフを発売。若者で賑わう原宿の本社近くに専門ショールームをオープンしました。石の建材やタイルの輸送力を生かし、納期にも強いイタリアキッチンは、意外とお値ごろなのにびっくりしました。
同じく10月にはイタリア・ユーロモビルのショールームがリニューアル。特に大阪のショールームは、ぐっと広く改装。
新作モデルは家具とコーディネートされて、とても素敵な場所になりました。今後はイベントなども開くそうですよ。
様々なキッチンが並ぶのですが、ただ並んでいるのではなく、多様なキッチンが素材が響き合うように重なり合ったレイアウトが素敵でした。
そして年も押し迫った年末に、イタリアのバル・クッチーネのショールームが外苑前にオープン。大手住宅設備メーカーのクリナップの経営です。ミラノでも好きでよく行っていたキッチンのショールームですが、日本でじっくり見るとまた違うものです。
しばらくはハウスメーカーやデベロッパー向けの予約制商談ショールームとして機能するそうです。見た目も美しいのですがセンサー付きの扉やオリジナルの収納金物や扉の開閉システムなどに驚きます。
イタリアの工芸技術をキッチンにワンタッチではめ込むことができます。ミ
来年もまた新しいキッチンブランドの誕生の噂が聞こえてきています。さあ、2018年はキッチンから考えるリフォームや家づくりを具体的に考えてみませんか?
各ショールームの情報は検索でも出てくると思いますが、他のショールームもまとめたショップ&ショールームリストは、リアルキッチン&インテリアseason6の巻末についています。家づくり、キッチンづくりを考え中の人は必携のリストです。小学館から発売中(1580円)です。
取材・文 本間美紀/早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)