大きく変わったアンビエンテ　前編

●新マネージャーが率いる次世代の暮らしのための見本市へ

コロナ禍の後、新たに本見本市のジェネラルマネージャーに就任したのはユリア・ユーレック氏で、まだ39歳という若さ！

２人の子どもの育児を夫と分担しながら、この大役に挑戦中。まさに今どきのワーキングウーマンです。

「食器からリネン、ちょっとした暮らしのデザインアイテムから、誕生日やクリスマスなどのデコレーションアイテム、家庭や学校で使えるレベルの高いクリエイティブ画材や文房具がまとめて買い付けられる、ワンストップの見本市を目指しています」と話します。

確かにいまの若い家族は早いうちから、デザインのよいものを手に入れ、季節行事の家でのあしらいもおしゃれになっています。

住まいのインテリアに意識の高い人は、教育やアート性を育む活動に力を入れる家庭が多く、まさに若い家庭をを持つ、人生現在進行中の彼女らしい方針のように思えました。

大手の食器やキッチンツールブランドの出展は今回はかなり減っていますので、そこは気になるところですが、現在、交渉中だということです。
大きな国際見本市はブランドの世界観をまとめて見ることが魅力ですので、そこは今後も期待したいところです。

一方で、次世代のライフスタイルに合わせたハイミドル（レベルは高いがアフォーダブルな価格で、ライフスタイル全般の製品がそろう）のパッケージブランドなどが強い印象で、ラグジュアリーからサステナブルで共感の時代へ。
そんな変化も感じられた新しいアンビエンテでした。

2024年の同見本市は2024年の1月26日〜30日の開催となります。

後編に続きます

アンビエンテフォトレポート

取材・文=本間美紀　 Miki Homma /Journarist

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