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Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
●家庭を彩るクリスマスワールド
さあ「クリスマスワールド」です。このホールでは照明の明るさが抑えられ、会場は華やかなクリスマスツリーやオーナメント、照明、キャンドルで満たされています。
日本ではこのように、季節の装飾アイテムが専門で集まる見本市が存在しないので、クリスマスだけでここまでの市場が存在するのだという事実に、まずは驚かされます。日本でいえば、お正月グッズやひな祭り、端午の節句や七夕でマーケットが成立するようなイメージです。
ヨーロッパのクリスマスは12月初旬のアドベンドから24日、25日のイブとクリスマスを経て1月頭まで続きますから、家の中でも重要なインテリアの一部となるのでしょう。また高級オーナメントの多くは家庭で代々引き継がれていきます。
一方でシーズナル商品でもあるため、用途を終えた後の再生性など、サステナブルな商品づくりも意識されていました。
それでも照明、アート、屋外のグリーンやボタニカルなど、日本のコマーシャリズム主義のクリスマスとは違い、宗教的な意義を尊び、家族や友人との愛情を確かめ合う文化、その家庭内のインテリアとして根付くクリスマスアイテムのあり方を感じました。