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Finn Juhl and Danish Chairs

デンマーク家具好きへ フィン・ユール展

2022.07.29 リアルキッチン&インテリア編集部

●フィン・ユール邸で感じたこと

少し自分自身のフィン・ユール体験もみなさんに共有させてください。
数年前、コペンハーゲン郊外のオードロップゴーにあるフィン・ユールの自邸を訪ねたときのことです。

フィン・ユール邸。現在はオードロップゴー美術館の管理により一般公開されている。 2016年12月筆者撮影
フィン・ユール邸内観。筆者撮影

切妻屋根の2棟の平屋で、空間を仕切る壁がほとんどなく、そこかしこにコージーコーナーがあり、「ここは廊下ね!とかって決めなくていいんだな」と思ったことを覚えています。

フィン・ユール邸内観。左手前に見えているのは暖炉で、その傍に《チーフテンチェア》が置かれている。その奥は広々とした書斎的空間。筆者撮影

そして何より、家具のそばに置いてある小物やアートに心を鷲づかみにされました。

フィン・ユール邸内観。暖炉前に置かれた《コーヒーテーブル》。筆者撮影
フィン・ユール邸内観。筆者撮影

コーヒーテーブルに置かれた彫刻や小さな人形。本棚にはカイ・ボイスンの木製玩具(余談ですが、床にはまさかの鉄アレイ。ちなみにこの本棚は、縦スリットで棚板の高さや枚数を調整できるシステム収納的なものでした)。実用的な家具に、実用から少し外れた“小さなお気に入り”を置くことの楽しさを教えられ、私も早速真似して、食器棚に詰め込んだ器に小さな陶人形を紛れ込ませたりしています。

フィン・ユール邸内観。ベッドルームに置かれた《グローヴボックス》。筆者撮影

展覧会の冒頭で展示されているグローヴキャビネットは、ベッドルームに、インドネシアの仏像らしきものの横に置かれていました。

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