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Special Issue
Palazzo Molteni Tokyo

ここは邸宅、パラッツォ・モルテーニ東京

2025.06.23 キッチン・インテリアジャーナリスト本間美紀

●空間は回廊型になる、だから

ガラスの天井が覆うのは2階まで。その上階は構造上、どの部屋も回廊型になります。どちらかといえば細長く、リノベーションなので、空間に制限があります。

やむなく細切れになってしまう空間を、ミラノのパラッツォ・モルテーニでは、要素の同じ間取りを違う表現で繰り返すということを試みています。回廊なので、まさにぐるぐる回遊する間取り。メインリビング、ダイニング+キッチン、オープンクローゼットルーム、ナイトエリア。フロアごとで選ぶ素材やカラートーン、モデルで印象が変わり、次はどうなるんだろうと階段を登り続けます。

ページをめくるように展開される、間取りのバリエーションと豊かに広がるリビング。先にご紹介した「パラッツォ・モルテーニ東京」でも体験できるこのような考え方は、ここミラノが原点と言えます。

ところどころにジオ・ポンティなど、モルテーニのアイコニックなヘリテージ・コレクションを配しています。

またクローズした後、夜も美しい、ということにも重点を置かれて設計されています。ヨーロッパのブランドはショーウィンドウでその哲学を披露し、華やかに競い合います。モルテーニのウィンドウの一つはヘリテージコレクションを見せています。

夜に見てみると、20世紀イタリアのモダニズムを代表する建築家として知られるジオ・ポンティのチェア「D.154.2」が佇んでいます。

2つの「パラッツォ・モルテーニ」を通して見えたもの。その深い部分を、来日した副社長のアンドレア・モルテーニ氏とCMOのジュリア・モルテーニ氏に聞いてみました。

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