[PR] [PR]
Special Issue
Molteni Mondo. An Italian Design Story

イタリアブランド・モルテーニの未来と今

2024.12.18 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●編集の現場から届いた言葉たち

「モルテーニ本社は、ハリウッドのパラマウント映画スタジオの敷地にいるような感覚を覚えます。映画のようで、ライト、カメラ、アクションがそこにあるような雰囲気です。常に動き続けています…」スぺンサー・ベイリー(『Molteni Mondo – An Italian Design Story』リッツォーリ・ニューヨーク、2024年)

「編集構成は映画のシーンのように展開されており、ジェフ・バートンに特別に依頼した独自の画像を通じてさまざまなテーマを探求し、スぺンサー・ベイリー、マリア・クリスティーナ・ディデロ、サルヴァトーレ・リチトラ、エマ・リー・マクドナルド、アリ・モリス、フランチェスカ・ピッキ、ハリエット・ソープ、ジャネル・ザラによる文章で語られています」(イタリア本社のプレスリリースより)

ジャン・ヌーヴェルによる序文、ジャック・ヘルツォークによる後書きが加わっています。建築とインテリアの関係が深いイタリアのブランドだからこそ、寄せられた文章でしょう。ちゃめっけのあるデザイナーたちの素顔を捉えたスナップや、過去のアーカイブ写真、スケッチが全416ページに流れるように展開されます。

「2024年、私たちの会社は創業90周年を迎えます。その歴史を振り返ると、それはイタリアン・デザインの歴史と重なっています。1955年、ブリアンツァで初めて開催されたセレッティバ・ディ・カントゥは、私の父アンジェロが推進したもので、ジオ・ポンティ、アルヴァ・アールト、カルロ・デ・カルリといった著名な建築家が審査員を務め、地域にデザインの知識を広めました。この重要な年に、私たちの未来の目標を共有したいと思います。それは、世界中に「上質な暮らし」の文化を広めることです。」(カルロ・モルテーニ、モルテーニグループ会長)

最後はジオ・ポンティの章に。そこだけ紙質が変わり、ざらりとした少しレトロな雰囲気のページとなり、トップギアで繰り出されるデザイナーたちやプロダクトのページから、少しトーンダウンして、読者を重鎮へのページに導く手法は、まさに本なのに映画的でした。

この「モルテーニモンド イタリアンデザインストーリー」はインテリア発の本としては珍しく、お披露目イベントが世界を巡回。ミラノのショールームのニュースとともに主要都市でモルテーニの名を知らしめるアンバサダーの役割も果たしています。

左の女性がジュリア・モルテーニさん。
PREV NEXT 1 2 3 4 5 6

Recommend

TOP