サイレントコーナーというキッチン

●ミノッティクチーネはやっぱりすごかった

石のキッチンで知られるミノッティクチーネ。「マヤヴェルデ」と呼ばれる美しい碧い天然石と24金の扉のキッチン（写真下）をコロナ禍の最中の2021年に発表して、世界を驚かせました。

「リアルキッチン＆インテリア」本誌を持って、こちらをじっと見ているのが社長であるアルベルト・ミノッティ氏です。豪快な男性ですが、つくるキッチンは実に繊細。2022年の新作は「マヤヴェルデ」のさらに上を行く驚きでした。

「今年の新作はステアケース（階段）のように角形のキャビネットを並べて、部屋のコーナー部を実用的に使えるんだよ」とミノッティ氏。確かに階段状のキャビネットが並んでいます。

角柱型のキャビネットが並ぶ、キッチンの常識を超えたデザイン。角部はシンクや収納、食器洗いまである調理スペースです。イタリアの名門天然石ブランドと独占契約した特別な石（写真左側）は、墨やグレイ、アイボリーの絵の具を水に流したような迫力ある紋様です。