フロス60周年、輝き失わないスターたち

●スター中のスターの新作をピックアップ

フロスの製品はスターデザイナーばかりですが、新作の中でも気になったものをピックアップします。

何より話題になったのがマルセル・ワンダーススタジオの「スカイネスト」。このバスケットのような照明は、中央に光源が存在しません。LED光源を仕込んだチューブ状のテキスタイルを編んだ、画期的な照明です。マルセルらしい華やかさも感じます。

パトリシア・ウルキオラの「アルメンドラ」（スペイン語でアーモンドの意味）は、小枝のように細いアームで自由に照明を組むことができ、薄い二枚のフィンがディフューザーになっています。有機的でボタニカルなイメージのインテリアに馴染むデザインです。

すでに発表になっているバーバー＆オズカビーの「ベルホップ」はウォールタイプが登場。これをまるでボルダリングのウォールのようにしているのが、ユニーク！　上に向かって発光する様子もよくわかります。

そしてフロスの真骨頂、照明の存在を感じさせないのに「照明が在る」。マイケル・アナスタシアデスの「マイサーキット」は天井に注目。カーレースのコースのように自由に曲線を描くトラックから光が落ちるのです。

まだまだ続きます。