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Special Issue
FLOS – See The Stars Again

フロス60周年、輝き失わないスターたち

2022.09.14 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

●予想外の光の造形にフロスの実力を見る

蛍光灯のようにも見えるし、氷のバーにも見える……。

日本フロスの広報担当者も「一見、わかりにくいけど、最もドラマチックな照明の一つ」と一押しなのがこちらです。ブルレック兄弟による「ルーチェ・オリゾンターレ」は、ガラスを型に流し込んでシリンダー状に鋳造するという、まさに彫刻的な照明です。そこから漏れる光は、美しくもあり、その一方でホテルやオフィスなどで使っても必要な照度を保つ技術的な裏付けもあります。

「写真では横づかいですけど、フランスの美術館では吹き抜けから縦に吊るされて、とても素敵でした」と広報担当者が話してくれました。

さて次は、日本でもすでに人気デザイナーの一人、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン。スタンド型照明の「オブリーク」にフロア型がでましたが、光源部分がとても薄いのです。これは必要最小限のレンズで、的確に光を照射するためのフロスの技術が使われていて、ソファでの読書灯などにしても存在感を出しません。

とはいえ、フロア照明がスタジアムを囲んだ、このディスプレイ、とてもユーモラスだと思いませんか? ミニマリスティックなデザインを得意としながらも、どこか茶目っ気のあるヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンのキャラクターをイメージさせます。

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