フロス60周年、輝き失わないスターたち

●使われる全てのパーツが美しい

そして来場者を驚かせたのがこのシーンです。フロスの照明に使われる部品や金属の色見本、技術的なパーツなどが並べられています。

見た目だけが美しいのではなく、内部に至るまで、そのパーツ一つ一つまでが意味を持ち、そしてそれ自体の造形が考え抜かれている。フロスはそう伝えています。

それはまるで天国につながる階段のような仕立てで、美術館のように、劇場のように表現されました。

さらにフロスラボといって、プロジェクト物件などのためにビスポーク（お仕立て）で照明をゼロから作り出す、オーダーメイド部門のスタジオも再現され、あらゆる環境に最高の光を提供するフロスの企業哲学が再現されました。

それだけではありません。この後のスペースでは、フロスの世界一有名な照明「アルコ」の台座がクリスタルになったリミテッドバージョン「アルコK 」が発表されていました。

会場ではゆっくりと回転するアルコをじっくりと眺めることができるコーナーもあり、イタリアの国民的な照明を十分に堪能できました。

このバージョンはシリアルナンバー付きのアニバーサリーエディションです（世界限定2022台）。

帰国してからも、日本でも「アルコの展示がとてもよかった」という声が多く聞かれました。