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Special Issue
Vintage wood in woodland

別荘で理想のインテリアキッチンを

2020.08.13 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●「自分の好きな家」を誰かと共有できる時代

なぜ何件も家を持っているのですか? とKさんに聞いてみました。

「自分が住みたいと思う家を建てることがとても面白いです。そしてそこで誰かが幸せな時間を過ごしてくれればいい。不動産投資とか事業とかそういうことではありません。でも時々、バケーションレンタルのように、専門の業者に任せて家を貸し出しています。もちろん自分たちも使いますし、その収入でまた家を手入れしたり、次の家を考えたり、心地よい空間がまわっていくんです」

私も聞いていて、思い当たることがありました。
最大公約数的に考えられた商業的なコンドミニアムは、どこか「つくられた豪華さ」で、何かよそよそしい感じがあります。

けれども個人が自分の家として建てる家はこだわりや個性がある。自分のものだからきちんとお金をかけ、居心地の良さを丁寧につくる。
そんな空間を共有できることが、ホテルや貸別荘以上の魅力になる。この時代ならではのセカンドハウスの活かし方だと感じました。

そんなKさん、キッチンのある本棟の他に「離れ」もつくってしまいました。「友だち家族にはこちらに泊まってもらえば気兼ねないですよ」と案内されたコンパクトな部屋にも、キッチンハウスのキッチンが!

「こちらは壁紙や床のセラミックなど、ダークな素材感をいくつも重ね合わせて考えました。キッチンハウスの『メルクリオ』のブラウンやグレーがにじんだような黒は、空間の素材のバランスから選びました。お茶を入れたり簡単な洗面台がわりにもなりますよ」とキッチンというより“水の使える家具”のようなイメージで設置しています。

ブルーグレーの生地で仕立てた北欧風のアームチェアに掛けると、浅間山が眺められます。

かつて別荘を持つということは富の象徴であり、手が掛かる大変なことでした。
けれどもキッチンハウスのように手軽にデザインやトレンドを取り入れられ、お手入れもしやすいキッチンが普及したことで、別荘やセカンドハウスの可能性も広がりました。キッチンハウスの扉材に使われているメラミン材「エバルト」は、水で拭くだけできれいになります。そしてメンテナンスが楽なのはレンタルハウスには大きなメリットです。

肩の力を抜きながら、好きな家を何件も持つ楽しみを味わっているKさん。
自分の人生は一度しかありません。けれどもいろいろな家を建てることで、「もしかしてこうだったかもしれない自分」と違う人生を体験することができるような気がしました。
独自の価値観を持つ大人の人生の味わい方を垣間見た、意味深い取材になりました。

Supported by kitchenhouse

取材・文/本間美紀 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(以上小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)

text=Miki Homma(Journalist)

撮影/岡村享則

[My kitchenhouse] はキッチンハウスとリアルキッチン&インテリアがお届けする、リアルなキッチンの今を伝える連載です。

お問い合わせ/キッチンハウス 東京店 世田谷ショールーム TEL:03-3969-6648
www.kitchenhouse.jp

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