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Special Issue
The bloom of time

キッチンでフラワーレッスンを

2018.09.07 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●自然だから選んだ「トリュフビーチ」

葉子さんがキッチンハウスで目に留めたのは、ちょっと個性的な扉材でした。「トリュフビーチ」と呼ばれる材の表面は、波のような、石の紋のような筋が流れています。木の色も部分的に違っていて、グラデーションのようにも見えます。「トリュフが生える森の土に生息する菌で埋れ木のような処理をし、ビーチ材が自然に醸しだす色を生かした木材です」とキッチンハウスの広報の方が説明してくれました。ヨーロッパから取り寄せているという、最近人気の柄だそうです。

菌で醸された埋れ木のような木。その木材をスライスしたのがこの面材です。

とても素敵な柄ですが、選ぶ側は一つだけ理解しておかなければいけないことがあります。それは自然の木なので、ショールームで見たものと全く同じ表情が得られるわけではない、ということです。これが印刷で表現したものと、自然素材の大きな違いです。特にこのトリュフビーチは、「醸す」という過程を経ているため、一般の木材よりも材によっての個性の差が出ます。

「私にはそれが良かったんです」と葉子さん。日々、お花を仕入れていると、同じ花でも天候や時期によって色も育ち方も様々。自然のものはありのままを受け入れることが、葉子さんには当たり前の感覚なのです。

「お花のプレゼンテーションもするキッチンですから、ここに様々なお花や枝がやってきます。自然そのままの表情のキッチンは、どんなに完璧な柄よりもふさわしいと思います」と、扉材の持つ物語を自分のものとしていることが印象的でした。

Supported by kitchenhouse

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