
《Mykitchenhouse 06》
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●オープンキッチンでお花のレッスンを
「キッチンでお花の教室を開いている方がいらっしゃるんですよ」。キッチンハウスの広報の方からそんなお話をいただいた時、私の胸は弾みました。キッチンの取材をしていても、いまキッチンで行われることは料理だけではないなあ、と感じることが増えていました。水が使えて、いろいろなものが広げられるスペースがありますので、もちろんお花を生ける作業にも向いています。芦屋の自宅でお花を教えている葉子さんの住まいを訪ねました。
葉子さんは元は大阪にお住まいでしたが、芦屋でマンションを手に入れ、リノベーションしました。長年お花の仕事をしていて、もっと自分の感じたことや世界観を表現して、仕事の幅を広げられれば、という想いからの引越しでした。住んでみると「お花、お茶などお稽古事を嗜む人が多く、暮らしの美に対する感性がある街」と、思った以上にぴったりくる街だったと葉子さん感じています。
改装にあたっては建築家の奥和田健さんにお願いし、プライベートな暮らしとお花を教える場所のふたつを叶える住まいを実現してほしいとリクエストを出しました。占有面積は53㎡と決して広くはない間取り。奥和田さんから提案されたのは限られたスペースの中で、キッチンはオープンにしてお花のためのワークスペースを兼ねるプランでした。
床や壁、建具の色はグレートーンと淡い木材。「モダンでありながら花や葉の自然の色を引き立ててくれる色」と葉子さんもお気に入りの色だそうです。その中心としてキッチンの存在感は、大切な要素でした。奥和田さんがキッチンは良いものを選んだほういいとキッチンハウスを勧めてくれました。すぐにショールームに行ったそうで、「家具のようなキッチン選びがとても楽しかった」と葉子さんは回想します。
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