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Eurocuina & MDW2024
ヨーロッパキッチンの最新事情01
エリーザさんの説明によると、カルテルは戦後のイタリアの家庭を支える生活用品を、その時代の最新の技術、素材でつくり続けていたという。当時はちょうどそれがプラスチックだった。
化学者だったジュリオらしい樹脂の実験道具、家族を大切にするイタリアらしい、子ども用のバスタブやおまる、バケツなど、イタリアではカルテルと聞くとノスタルジックな生活用品を思い出す人もいる。
そしてジュリオの知的好奇心は、新素材でつくる家具 ─ たとえばプラスチックの照明やソファなど、当時のイタリアでは想像もできなかった挑戦につながっていく。多くの技術者やデザイナーがジュリオのまわりに集まり始めた。
そして娘婿として家族にファッション業界出身のクラウディオ・ルーティを迎え、ニューマテリアル×デザイン×ファッショナブルという現在のカルテルのベースが培われている。そこに家族が結びつく姿が見えるのが、イタリアブランドらしいのだ。