1
Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
【本間美紀のコラム 2022/11/24】
最新刊「リアルキッチン&インテリア season11」が先週、ついに校了しました。12月15日発売です!
デジタル時代とはいえ、その間はなんとなくウェブ記事の更新も止まってしまう、、、、。コラムもお久しぶりです。少数精鋭でつくっているので、関わる人たちの意識がやはり本の方に向かうから。
そして今回も本書のエピローグの内容から、新刊を紹介したいと思います。
久々に料理に向き合った本シーズンです。今回のカバー写真は料理や食をイメージさせるものでありたいけれど、直接的ではない感じ。これをどう表現しようか。
本書のエディトリアルデザインを手がける宮本理希アートディレクターと「飾り付けに終わらない」ビジュアルについて話し合いました。
最近の私たちはセノグラフィーという考え方に、興味を持っています。小手先のスタイリングではなく、シンボルメッセージを生み出す景色。撮影では宮本さんが野菜も器も自ら選んで、新しい表現を生み出しました。
私自身がそこに言葉を綴っていきたいと思う場所。または先にアートディレクターに言葉やテーマを渡して、ビジュアルを作りたくなるワード。
そのやり取りを私たちは本当に大切にするようになりました。写真と字を並べるだけがエディトリアルデザインではないし、そこにあるものをそれっぽい絵柄で撮るだけがアートディレクションではない。
さまざまなトライアルがありました。
キッチンでも暮らしでも人生でも、そういうつくり方に共感してくれる人、何かを感じて本を手にとってくれる人が、私たちの読者です。だから価値あるものに丁寧に予算を掛けることができるのです。