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ambiente2026 01
ドイツの生活デザイン見本市レポート 前編
・世界にはいろいろな肌や髪がある
一般にケラーブラシと呼ばれているかもしれないドイツの創業150年目のブラシ専門メーカー。南ドイツの黒い森(シュバルツバルト)エリアで1869年に創業、今では世界中に輸出している。もとは鳩時計を作っていたそう。

そこで展示していたのは世界中の髪質、求めるヘアスタイルの要望に応えるブラシの数々だった。どんなにブラッシングしてもまとまらない自分の髪に辟易して、ブラシなんて役に立たないと信じていた私の非常識を打ち破るブラシ。
アフリカ系の髪質の固くカールした髪を扱いやすいもの。アジア人のしなやかな黒髪にも滑りがいいもの。淡くふわふわの赤ちゃん向けのもの。静電気が起きにくいもの。頭皮への適度な刺激でマッサージ効果があるもの。

日本のドラッグストアなら、そんな機能が大々的に書いてあるだろうけれど、ここでは静謐にオブジェのようにブラシが並ぶ。猪や山羊の毛など獣毛から化学繊維までを使い、材料選定から製造までにはエシカル、サステナブルまでの配慮がしてあるとメッセージが、このブランドの世界観を伝えている。

アンビエンテなど世界の見本市で面白いのは、商品を売るということだけでが目的ではなく、哲学を伝え、共感しあった人とビジネスが始まる。そんなきっかけとなるブース空間を想定しているところです。