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Milano supersalone02

スーパーサローネで見た家具ブランド

2021.09.23 キッチンジャーナリスト 本間美紀

【porada】造形的、曲線的な木製家具で知られるポラダ。今年はだいぶすっきりとしたフォルムに。ケーブルが収まるライティングビューローに、ポラダには珍しいハンギング照明。気になったのが、自然の枝のようなアームのチェア。木材の姿を写し取ったようなデザインは、最近よく見かけるような気がします。

 

【cattlelan italia】「バタフライ」と呼ばれるインパクトの強いレッグとガラス天板のテーブル。そして「エアポート」という名の細身のラインのシェルフ。濃淡つけた展示でした。ここも毎年、ケラミックや金属素材を多用した家具がブースにぎっしり並んでいましたが、削ぎ落としたことで、コーディネートのヒントが見えました。後ろに並ぶキャビネットはエンボスされたクオーツ系の素材だそうです。

【GERVASONI 1882】ジェルバゾーニは定番の「ゴースト」をシンプルに配し、壁面で製造過程の持続可能性を見せるメッセージ性のある展示でした。

実はここ数年、特に海外の見本市は商品が飽和し、ブランドストラテジーが似たり寄ったりになり、華やかなイベントを競ったり、一方ではコンセプチュアルになりすぎて、難解になったり、充実するのだけれど、情報処理も感動や余韻を味わう暇もないこともありました。

純粋にブランドや製品に集中できるサローネ。今回はそんな新鮮な驚きがありました。

01 緑と希望にあふれたスーパーサローネ開催

次回は今後のミラノサローネに関わっていく、関わってきた要人たちのストーリーを紹介します。

Reported by Miki Homma

スーパーサローネ開催期間:2021年9月5日〜10日
取材協力:ミラノサローネ国際家具見本市

Photo credit= Andrea Mariani, Diego Ravier, Francesco Rucci, Luca Orsi

取材・文=本間美紀

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