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Milano moves to 2021

ミラノサローネ─未来への延期 後編
2020.04.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●Sプロジェクトの一部にエウロクチーナを融合の予定だった

Sプロジェクトは家具、マテリアル、キッチン、照明とジャンルをまたいだブランドゾーンで、「2019年にデビューし好評を博しました。インテリアデザインの 装飾と技術を見せる新しい展示エリアは、様々なジャンルを横断して紹介するだけでなく、 ビジュアル、進化、テクノロジーを総合的に見せるエリアです」(1万5000㎡に101社)。

参加しているのは、家具や照明など複数の商材をワンストップで扱えるグループ企業、誰もが聞いて知られているトップブランドであること、世界のトップクラスの建築家やゼネコンが手がけるプロジェクトに対応できる生産力や対応力があることなど、さまざまな条件が問われます。その中で今年もB&Bを筆頭とするデザインホールディンググループは、会場の主役となり牽引する予定でした。マッシミリアーノ・ロカテリ&パートナーズのプロデュースで、2300㎡を使った建築的な提案を準備中でした。

B&Bのグループのキッチンブランド「アルクリネア」

さらに出展企業の中には会場で実際に見せた商品を、市内のレジデンスに設置し、実際に使った様子をみせるツアーを予定しているところもありました。まさに市内と会場をリンクさせたアイディアです。

2019年のマルニ木工のS.project会場。深澤直人氏のシンプルな空間構成が、多くの人を集めた。

さらに日本企業ではマルニ木工が昨年の初選抜の快挙を引き継ぐように参加。そしてサンワカンパニーが谷尻誠さんデザイン、カリモク家具製作のキッチンでこのゾーンに参加の予定でした。Sプロジェクトでは外れますが、福岡のリッツェルは今回のミラノのプレスカンファレンスの中で日本代表としてピックアップされ、ジャーナリスト向けのショートプレゼンを行いました。担当者が日本家具の伝統美を必死に説明する様子に、世界の報道陣が感激。質問が殺到したというエピソードもあります。

キッチンや家具、インテリアが「サスティナビリティ」という価値をまとって、この1年で力を蓄えて戻ってくる、と私は信じています。

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